Pop Up INN

風の吹くまま、気のままに、日本中のどこへでも、"泊まる"がおでかけ

みんな大絶賛!村で採れた食材で作ったいのしし鍋 ラグーディチンモアーレの裏側【食材調達編】

みなさん、TOKIODASH村のような自給自足生活や、物々交換で成り立つ暮らしをしたいと思ったことはありますか?

だれしも1度は憧れたことがあるかもしれません。

 

高知県日高村にある、集落からはじめる、風の吹くまま気のままに”泊まる”がお出かけする~POP UP INNプロジェクト~で、使用するウッドデッキを、2018年3月にワークショップで製作しました。

 

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全員で撮影できなかったけど、参加メンバー

 

そのワークショップの1日目の夕方にBBQも開催しました。

その時みんなから大絶賛だったイタリア料理「”いのしし鍋” Ragu di Cingiale(ラグーディチンモアーレ)」

その、食材調達から調理までの裏側をブログで公開したいと思います。

 

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丸1日赤ワインで煮込んで完成したいのしし鍋。

シュガートマトを贅沢に2、3kg投入。イノシシも4、5kg入れて。

 

村にある集落をまわり、食材を調達した藤崎シェフ曰く、ほんとに食材が豊かだね。と。

 

そうなんです。

日本一密度が高い森に囲まれ、日本一の透明度を誇る清流仁淀川中流域にある日高村は、山と川が繋がり織りなす恵みをたっぷり受けた食材の宝庫。

そんな食材の宝庫である集落に住む村民から、食材をもらいに行って、その食材で作れるものをつくろう!と。

 

(1)二世代続く浜田農園のシュガートマトをいただく。皮がシャキシャキしていて美味しい!

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3月末はシュガートマトの全盛期。美味しいトマトをいただきました。

 

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その場で食べるトマトは、格別です。シェフも絶賛でした。おいしい。

 

(2)農業も工業も、狩猟も何種類もの仕事をもつシャイな廣井さんと、大工でいとこの川添さんから、おととい獲れたイノシシをいただく。

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狩猟歴、40年以上というお二人。

北添さんは特に訛りが強く、いつも半分ぐらいしか理解できない(笑)

 

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30人分の料理には、十分足りる量です。

 

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続々と、積み込みます。
青いつなぎは廣井さんのトレードマーク。

 

(3)隣の集落に移動して今度は、のびのび育った原木椎茸や、柑橘類、干し鮎をいただきます。

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2年に1度、原木椎茸を裏庭で育っている筒井さん70歳。

 

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のびのび育った原木椎茸は、分厚く大きい。なんとも言えない貫禄。

自由に育った元気さが可愛い

 

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その場で引っこ抜いていただきます。

 

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そして、その近くでなっていた柑橘(小夏だったかな)ももぎってもらう。

 

あれ、ほしい!とお願いするとええんやないと筒井さん

筒井さんの小夏なの?と聞き返すと。

いいや、ちゃう。ちゃう。誰かのやわ。ええやろうと。

 

集落ならではのゆるい返答。

誰かさん、ちょっとだけ頂きました。ありがとうございます。

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去年の冬、ウリボーだったイノシシの”とんこちゃん”

 

半年も経てば、こんなに大きく成長します。

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夏の仁淀川で獲れた干し鮎と、手絞り100パーセントの自家製ゆず汁も頂く。

ゆず農家さんからの、お裾分けだからフレッシュでまじりっけない香りと味わい。

 

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そして、村長にも挨拶したとき、司牡丹を頂きました。

 

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そして、村内で作られた農作物が集まる”村の駅ひだか”へ。

村内のじいちゃん、ばあちゃんがここに直接持ってきて陳列する直販所。

住所からどこの人がつくった農作物か一目瞭然。

これはだれの?と村民に聞くと「ああ、あそこの家の〇〇さんや」と返ってくる。

みんな知り合い文化。なんとも愛らしい。

 

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そして、最後に生みたて卵をもらいに、山本さん宅へ。

山本さんの旦那さんは酪農家。家畜が夫婦揃って好きらしい。

 

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いただきます。ありがとう。近藤さん。(一匹ずつに名前がついているらしい)

 

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イノシシをワインで煮込み、トマトを投入し引き続き煮込みます。

 

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手早くぱぱっと、グリルのイノシシも調理。

 

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長老というニックネームのおじちゃんの畑から、もらったほうれん草。

「もってけ、もってけー」がありがたい。(それにしても量が多かった…)

 

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そして、みんなでBBQの準備。

火起こしは村内の学生が手際よく行います。

 

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丸一日煮込んだら、イノシシとトマトの旨味が溶け出して、濃厚なスープが完成。

 

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高知県の魚介を使って、BBQの食材も作ります。

 

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食材を分けてくれた村民のみなさま、そして、東京からわざわざきてくれたイタリアンの藤崎シェフ。

ありがとうございました。

 

みんなで、美味しく頂きましたね。

こんなに豊かさを感じたのは久しぶり。

 

集落のみんなの暖かさ、日本を誇る自然から生まれる食材の豊かさ。

みんなで食べて、みんなのこころが暖まりました。

 

また来年もできたらいいな。

 

 

おまけ:翌日編

イノシシ猟に同行した東京メンバーの村やんとKくん。

そして藤崎シェフ。

 

そして、翌日は、この時期には珍しいのですが、イノシシ猟にも同行できました。

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イノシシ猟に同行して、自生しているわさびをとってきていたシェフ。

食材を見つけるのはお手の物。

道端や山に生えてる雑草(わたしには雑草にみえるが…)これ美味しいよ。と色々差し出してくれたのを。思い出した。

 

ああ、楽しかった。